肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)①

今年は肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)の患者様が大変多く来院しています。
以前は帯状疱疹やアレルギー疾患の患者様が続きましたが、同じ疾患の方が続いて来院されるのは本当に不思議です。

さて、話しを戻します。
一般には四十肩・五十肩と言われておりますが、医学的には肩関節周囲炎と言います。
四十歳代くらいから肩関節を構成する骨、軟骨、靱帯や腱などの組織に炎症が起きることが原因とされています。しかし、私の経験上ではスポーツ選手や肩をよく使用する仕事をされている方は年齢関係なく若年性でも起きます。
以前、私は競輪選手を目指していたことがありましが、ウエイトトレーニングのやり過ぎで20代に肩関節周囲炎に類似した疾患を患ったことがありました。
四十肩・五十肩は、肩が痛くて動かしづらいものとひとくくりにされがちですが肩関節周囲炎の病態は以下のように色々あります。

■肩関節周囲炎の種類

①棘状筋腱炎
②上腕二頭筋長頭腱炎
③肩峰下滑液包炎
④石灰性沈着腱板炎
⑤肩関節周囲の損傷

上記の①~④は一般的な病態になります。
⑤は病院での画像診断上、腱板や関節唇の損傷など肩関節周囲炎の症状に類似する場合です。
最近有名なのはピッチャーの佐々木朗希選手が患ったインピジメント症候群などです。
症状は炎症期、拘縮期(こうしゅくき)、回復期により異なります。拘縮は肩関節周囲炎の特徴的な症状ですが、肩関節を構成する組織がガチガチに硬くなり固まってしまうので、肩関節の可動域が制限されてしまいます。
症状が強いと全く肩を動かせなくなる場合があります。
このような事から、凍結肩やフローズンショルダーともいわれます。
なぜ、拘縮が起こるのか西洋医学でも原因は分かっていません。

私の経験上、施術をするにあたり最も細心の注意を心がけているのは、いかに拘縮を起こさないようにするかです。
なるべく拘縮を起こさないようにするには炎症期の施術が大変重要となります。

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