ヘルペスウイルス

最近は、帯状疱疹についてテレビ番組やCMなどで取り上げられることが多いので目にする機会が増えたと思います。また、コロナワクチンの接種後やコロナ感染後に帯状疱疹に感染したという声も耳にします。
そこで、今回は帯状疱疹の原因でもありますヘルペスウイルスについてお話をしたいと思います。
人に感染するヘルペスウイルスは8種類確認されています。ヘルペスウイルスとひとくくりにしがちですが種類により症状が異なります。一般的に知られている症状は目・口・唇など顔や頭、身体に水疱(水ぶくれ)が出来るのが有名だと思いますが、実は突発性難聴や顔面神経麻痺、肝機能障害、癌など様々な症状があます。
ヘルペスウイルスを表にまとめました。

一般名 初感染 再発(回帰感染)
HHV-1:単純ヘルペスウイルス1型 ・口唇ヘルペス
・歯肉口内炎
・性器ヘルペス
・角膜ヘルペス
・口唇ヘルペス
・成人の脳炎
・角膜ヘルペス
HHV-2:単純ヘルペスウイルス2型 ・性器ヘルペス
・口唇ヘルペス
・小児の脳炎
・性器ヘルペス
HHV-3:水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルス ・水痘(水ぶくれ) ・帯状疱疹
HHV-4:エプスタイン・バー(EB)ウイルス ・伝染性単核症 ・日和見リンパ腫
HHV-5:サイトメガロウイルス ・巨細胞封入体症
HHV-6:ヒトヘルペスウイルス6 ・突発性難聴
HHV-7:ヒトヘルペスウイルス7
HHV-8:カポジ肉腫関連ウイルス ・カポジ肉腫

以上がヘルペスウイルスの種類と主な疾患になります。同じヘルペスウイルスでも初感染と再発(回帰感染)で症状が異なる場合があります。

成人してからヘルペスウイルスに感染する場合、皮フや粘膜などの接触感染もしくはタオルや食器など物を介して感染することが多いといわれています。
また、サイトメガロウイルスは出産時や授乳中など母子感染が主となります。
ここで気をつけなければいけないのは、妊娠中に妊婦さんがサイトメガロウイルスに感染しますと胎盤を通して胎児に感染することがあり先天性サイトメガロウイルスを発症する可能性があるということです。
胎児が感染しますと難聴や黄疸などの症状を起こすことがあります。

ただし、多くのヘルペスウイルスは感染しても健康であれば無症状なことが多いです。
ヘルペスウイルスに感染しないようにするには免疫力を低下させないことです。
疲労を感じている方や自律神経が乱れている方は免疫力が低下しやすいです。
病気を発症する前に治療をする東洋医学の未病治という考え方は大変素晴らしいです。
鍼灸は自律神経を整えて免疫力を向上させる効果もあります。
お身体の事でお悩みのことがございましたらお気軽にご連絡ください。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。

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