ヘルペス(水痘・帯状疱疹)②

帯状疱疹の発症率は50歳代から増加傾向にあり、80歳までに約3人に1人が発症するとされております。
最近の報告では20歳~40歳代の若年層も増加傾向にあるといわれています。
ヘルペスウイルスでもお話をしましたがコロナの影響により帯状疱疹の発症リスクを高めるといわれています。

帯状疱疹の出やすい部位は?

湿疹は、お身体の片側の神経の走行に沿って帯状に症状が出るのが特徴になります。
特に症状が出やすい部位は胸部・背部など体幹部で、次は顔面部になります。

帯状疱疹ができやすい場所

ヘルペスウイルスは顔面神経麻痺を引き起こす!?

単純ヘルペスウイルスと水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスが顔面神経麻痺を引き起こすことがあります。
これらのウイルスによる症状は水ぼうそうによる痛みだけではありません。
実際には色々な症状を伴うことがあります。
単純ヘルペスウイルスが原因で起こる顔面神経麻痺をベル麻痺、水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスが原因で起こる顔面神経麻痺をラムゼーハント症候群といいます。

ベル麻痺

概要

今までは原因不明とされておりましたが、近年では単純ヘルペスウイルスが関与していると報告されています。顔面神経麻痺の全体の80%を占めます。
片側の顔面麻痺

原因

単純ヘルペスウイルス
過労・不眠・局所刺激(冷たい風に当たるなど)・ストレスなどにより免疫の低下

症状

表情筋の麻痺 額のしわ寄せ不能
目が閉じられない
鼻唇溝が浅い
麻痺側の口角が下垂する(口角が健側に引かれる)
口を完全に閉じられない
ベル現象 麻痺側の目を閉じようとすると眼球が上方を向いて外側に向く
その他 ①味覚障害
②聴覚過敏
③涙・唾液分泌の障害など
④耳鳴り・めまい
無疱疹帯状疱疹 ベル麻痺の20%は帯状疱疹・耳鳴り・めまいなどの症状を欠くことがあります。

ラムゼーハント症候群

概要

顔面神経麻痺の約20%を占めます。
片側の顔面神経麻痺

原因

水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルス
免疫力の低下により、ウイルスが耳周辺や顔面部に感染をして発症

症状

表情筋の麻痺
(ベル麻痺と同じ)
額のしわ寄せ不能
目が閉じられない
鼻唇溝が浅い
麻痺側の口角が下垂する(口角が健側に引かれる)
口を完全に閉じられない
その他 ①耳の中・耳の周辺に痛みを伴う湿疹が出来る
②耳鳴り、めまい
③味覚障害
④聴覚過敏
⑤涙・唾液分泌の障害

水痘・帯状疱疹の治療は病院の薬物療法が一般的ですが、鍼灸治療の併用により治療効果が期待出来ます。帯状疱疹の治療は時間との勝負になりますが、薬物療法をしていても症状がなかなか治まらなくお困りの方はお気軽にご連絡ください。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
お身体のことでお悩みのことがございましたらお気軽にご連絡ください

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