肋骨骨折の固定

肋骨を骨折した場合は、折れた骨が気胸や内臓損傷を起こしていないか鑑別する必要があります。
このため、必ず病院で画像診断をしてください。

一般的に肋骨骨折を固定する方法はバストバンドになると思います。
これは、ご自身で好きな時に脱着ができます。

バストバンド

当院での固定は厚紙副子という材料を使います。
この厚紙副子はとても万能で柔道整復師にとっては切っても切れない材料の1つになります。
厚紙副子の見た目は段ボールに似ています。
この厚紙を患部の形に成形をして型を作ります。


成形をして型を作った厚紙副子

次に型を作った厚紙副子を包帯で巻いていきます。別名をシーネといいます。

完成した厚紙副子のシーネ

このシーネは石膏のギプスやキャストライトなどでも作ることができますが、当院は現在取扱いしていないので厚紙副子のみとなります。

シーネを使った固定は患部をしっかりと固定するので安定します。ご自身では脱着ができないため、折れた骨がつくまでは包帯の巻き返しが必要となります。
また、当院では骨折部の治癒力を高めるために、柔道整復師が得意とする軽擦法で患部を軽擦したり、鍼灸師として鍼や灸を使い治療をします。
このように固定だけではなく、施術をすることにより血流をよくして治癒力を助け後遺症も残さないようにします。

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