モミ返しと好転反応との違い①

一言でいうと、「モミ返し」は筋肉を傷めた炎症、「好転反応」は血流が良くなることで、眠気・だるさ・頭痛などが起こる症状です。
施術を受けた後に起こる反応ですが実は似て非なるものです。

1.「モミ返し」はなぜ起こる!?

指や肘で押す刺激量を強くしたり、筋肉をごりごりと無理にマッサージをした結果筋肉の線維を傷つけてしまい炎症を起こしてしまいます。
マッサージ器などで気持ちが良いからと同じ場所や長い時間受けたりしても同様なことが起こる場合があります。
中には強く施術をしたことにより骨折など大きなケガに繋がることも問題視されております。

2.「モミ返し」の症状!?

施術周辺の痛みや不快感、内出血などが起こります。
「モミ返し」が起こると筋肉が緊張してより固くなり余計に痛みやコリなどを強く感じやすくなります。
結果的に触られている感覚がにぶい状態になりマッサージを受ける際により強い刺激を求め悪循環を繰り返し、更に身体が固くなる傾向にあります。

3.「モミ返し」の期間は!?

痛みが2~3日続きますが、筋線維が傷ついた程度が強い場合は10日以上痛みが続く場合もあります。

4.「モミ返し」の対処方法は!?

①患部を冷やす

筋線維を痛めて炎症をしているので、ケガした場合に準ずる措置が必要となります。
炎症はおおよそ2日間(48時間)続きます。この期間はビニール袋に氷水を入れタオルでくるんでアイシングして下さい。
1回の時間は10分くらいで、アイシング中は決して無理をせず時間を空けて1日2~3回冷やすのが理想です。

②運動は控える

ケガなので安静が第一になります。運動することにより悪化する可能性があり、痛みが治まるまで運動は控えていただくことをお勧めします。

③2~3日経ったら患部を温める

血流を良くして損傷部位の回復を促します。温める方法はお風呂や蒸したタオル(タオルを水で濡らして電子レンジ温めてもいいです)など湿熱が特に効果的です。

まとめ

「モミ返し」を防ぐためにできることは?
施術を受けられる時は国家資格者のいる治療院を選ばれる事をお勧め致します。
日本で定められている国家資格は以下の3つです。

①鍼灸師
②指圧・あん摩・マッサージ師
③柔道整復師

国家資格を取得するのに専門学校(3年)や大学(4年)で臨床学、解剖学、生理学、各専門分野など14科目+履修教科を勉強して人体の知識を身に着けます。
また、施術事故を起こさないように実技の練習も厳しく行います。
これらの過程を経て国家試験に合格してから医療従事者として施術を行えるのです。

信頼の出来るかかりつけの治療院があるとより豊かで楽しい暮らしに繋がると思います。ご質問などありましたらお気軽にご連絡下さい。

好転反応」につきましては次ご説明致します。

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