汗疹(あせも)の治療 男性:20代 

汗疹ができて大変なことになっているとSOSの連絡を受けました。
この患者様は、2年近く開業する前から体のメンテナンスをかね治療をさせていただいている方です。

検査
症状

痒みがある発疹が右側肩甲骨、右側上腕部、胸骨部に出来ていました。
元々、発疹が出来やすい体質なのですが、ここまで範囲広く発疹(赤黒く)が出来たのは初めてでした。
発疹が広範囲に広がった理由は、相当痒みが強かった為に、皮膚を掻きむしってしまったことだと思います。

鍼灸
治療

さて、ここで疑問に思われる方もいらっしゃると思いますが、鍼灸は汗疹の治療に有効なのかと言うことです。答えは鍼灸は汗疹の治療に有効なのです。
東洋医学では、汗疹の原因は高温多湿の環境の中、体の水分を上手く排泄出来ずに熱が体内にこもってしまうと皮膚に湿疹が出来やすくなるのです。
西洋医学でも、汗を排泄する汗腺がつまることにより、体内に水分が溜まることから汗疹が出来やすいことから、両方の考え方からしても体内に過分な水分が溜まることが原因と考えられます。
治療は汗疹に効く一般的なツボを使う事もありますが、当院では先ずは自律神経を整え血流を改善させることにより体の余分な水分を正常に戻すように致します。
その後に皮膚にこもっている熱を逃がすように鍼やお灸を行い、全身の治療をすることにより①湿疹②痒み③炎症を抑えて治療いたします。
お灸の効果は体を温めるというイメージがあると思いますが、作用の1つに消炎鎮痛があるのでその効果を利用します。自律神経を整える作用もあるのでお灸は大変効果的なのです。
治療後、帯状疱疹の心配も拭えなかったので、本人に帯状疱疹の後遺症の説明をして病院で診断してもらうことを勧めました。

皮膚科に受診してもらい確定診断をして貰いました。結果は汗疹でした。塗り薬を処方されたそです。
ひとまず帯状疱疹では無くて良かったです。

改善

当院の鍼灸治療と処方された塗り薬の二刀流で治療を行うことになりました。
3回の鍼灸治療でひどかった湿疹と痒みも治まり、患者様もビックリしていました。
今回、何故こんなに早く症状が治まったのか?

汗疹が出来てから日にちを空けずに直ぐに鍼灸治療を始めたこと

皮膚科で診察をしたこと

まとめ

私は西洋医学の考え方も大変大切だと思っております。本来、どの症状に対しても医者による確定診断は重要だと思います。そして、最も大切なのは、東洋医学、西洋医学に関わらず治療をする時期だと思います。早く治療をして頂ければそれだけ早く症状も改善しやすいですが、我慢をして治療をするタイミングが遅くなれば遅くなるほど症状は改善しにくくなります。治療のタイミングはそれだけ重要になってきます。我慢をせずに早期のご来院をお勧め致します。
また、鍼灸治療は薬の効果を上げるのに役立ちます。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。お悩みの事がございましたらお気軽にご連絡下さい。

関連記事

  1. 左第5中足骨骨折②

  2. 左第5中足骨骨折④

  3. 眼精疲労に効く鍼①