五行でわかる体質(木・胆タイプ②)

1 生理作用

(1)胆汁(精汁)の貯蔵と排泄

① 胆汁は肝で作られて、胆に貯蔵される
② 必要に応じて胆汁が排泄され、脾胃の消化機能を助ける
③ 胆汁の排泄は肝の疏泄により調節される

(2)決断を主る

① 胆汁は精を含むため、精汁と呼ばれる
② 胆汁は、精神活動に必要な精が含まれるため、胆は精神活動である決断と関わりをもつ
③ 肝と胆は精神活動において関連をもち、肝が思考・思索して胆が決断するといわれる

2 病態

(1)胆汁の排泄障害タイプ

胆汁の上逆 ①口内の苦み ②黄疸

(2)胆の機能失調タイプ

精神活動に影響 ①優柔不断 ②オドオド・ビクビクしやすい

3 肝と胆の関係による病態

(1)肝胆湿熱タイプ

湿熱が肝胆に影響を及ぼす ①胸部・肋骨部の痛み ②口内の苦み③黄疸④めまい⑤耳鳴り
実熱による影響 ①暑がり・身熱 ②多汗 ③発汗は頭部から多く出る

肝と胆は経脈を通じて連絡しているため、肝の熱が胆に波及することが多く、熱症状がみられやすくなります。

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