前回は「モミ返し」について書きましたが、今回は「好転反応」について書きます。
東洋医学では【瞑眩(めんげん)】ともいいます。
「好転反応」は鍼灸や整体など施術を受けた後に起こりやすいですが、メカニズムは科学的に解明されていない事も多いです。
1.「好転反応」の症状とは!?
① 弛緩反応(しかんはんのう)
身体にだるさや眠気が起こり、施術を受けることにより筋肉のコリが改善されると同時に副交感神経の働きが活発になります。
副交感神経は心身ともに身体をリラックスさせるので更に身体の緊張を緩和させ、結果的に筋肉のコリの改善とリラックス効果の相乗により眠気やダルさなどに繋がります。
② 過敏反応(かびんはんのう)
身体の回復過程で痛み・かゆみなどが起こり、筋肉のこりや不調の部分を刺激をして身体の改善を図り、血流が良くなることで組織が急激に回復することにより痛みやかゆみなどの症状が起こります。
③ 排泄反応(はいせつはんのう)
施術後に血流やリンパの流れ改善されることにより老廃物や疲労物質の排出が促されます。
排尿や排便の回数が増えたり、下痢や尿の色、においなどが変わることがあり、中には嘔吐をしたり湿疹などが出ることもあります。
④ 回復反応(かいふくはんのう)
全身の血液循環が改善され更に治癒力・免疫力の向上により発熱・めまい・倦怠感・吐き気などの症状が起こり、温泉に入った後に起こる湯あたりの症状に似ています。
2.「好転反応」の対応方法とは!?
① 安静にして睡眠をよく取る
「好転反応」は身体にとって大変良い反応です。安静にしてゆっくりとリラックスして下さい。
② 水分を取る
常温の水か白湯を多めに取ることにより老廃物の排泄を促します。
③ 身体を温める
お風呂の温度は38~40度のぬるめをお勧めしてます。心身ともにリラックス出来て副交感神経の働きを助けます。
熱いお風呂に入ってしまうと心臓に負担がかかったり、交感神経が働いて身体がリラックスしずらいので治療後はなるべく避けて下さい。
3.「好転反応」の期間は!?
2~3日で収まりますが、場合によっては1週間くらい続く方もいます。
まとめ
施術後に「好転反応」が起こらない方もいらっしゃいますが、施術が効いていないわけではありません。しっかりと治療効果はありますので安心して下さい。
逆に起きてしまったら身体は辛く感じるかも知れませんが回復している過程なので心配しないで下さい。
症状が落ち着いてきたらウォーキングなど軽めの運動もお勧めしております。
質問がございましたらお気軽にご連絡下さい。