本日は水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹についてお話をしたいと思います。
帯状疱疹の発症率は50歳代から増加傾向にあり、80歳までに約3人に1人が発症するとされております。
最近の報告では20歳~40歳代の若年層も増加傾向にあるといわれています。
ヘルペスウイルスでもお話をしましたがコロナの影響により帯状疱疹の発症リスクを高めるといわれています。
原因
(1) 水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹を発症する感染源は何?
水痘・帯状疱疹の感染源は水ぼうそうと同じウイルスで、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)です。
子供の頃に水ぼうそうに感染しますと、全身に発疹やかゆみ・発熱などの症状が発症します。
このウイルスの厄介なところは、水ぼうそうの症状が治まってもウイルスは完全に除去されるわけではなく、背骨の近くの神経細胞に潜伏し続けます。
また、このウイルスは感染力が非常に強く空気から感染する場合もあります。
(2) 免疫力が大切!
本来、心身ともに健康であれば免疫力によりウイルスを抑え込むため再び活性化することはありません。
ところが、加齢・過労・ストレスなどにより免疫力が低下しますと、潜伏をしていたウイルスの働きを免疫で抑えることが出来なくなり、再び活性化します。
症状
(1) 初期症状は?
身体の片側に神経に沿ってピリピリする・ズキズキする・チクチクするなど皮フに痛み、違和感、かゆみがみられます。また、皮フ症状が出現する前後に発熱やリンパ節が腫れることもあります。
(2) 皮フ症状
皮フの痛み、違和感、かゆみのあった部位に、赤い斑点がみられるようになり、その後、赤い斑点内に水ぶくれが出来ます。水ぶくれが破れますと皮フがびらん(ただれた状態)になり、最終的にかさぶたになり3週間程度で症状が治まります。
※経過や痛みの程度には個人差があります。
発疹 7日前 |
発疹 出現 |
発疹 3日後 |
発疹 7日後 |
発疹 14~28日後 |
皮フの痛み・違和感・かゆみ | 皮フに赤い斑点が出る | 赤い斑点内に水ぶくれが出来る | 水ぶくれが破れ皮フがびらん(ただれる)状態になる | ただれた皮フがかさぶたになり症状が治まる |
帯状疱疹に限らず、免疫力はお身体を守るのに大変重要です。
鍼灸は気の働きを活性化して免疫力を向上させる効果があります。
病気になる前に、普段からお身体のメンテナンスをお勧めいたします。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
お身体のことでお悩みのことがございましたらお気軽にご連絡ください
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