気の種類は4つあります。
原気(元気)・宗気(そうき)・営気(えいき)・衛気(えき) 詳しくはこちら
今回は気のエネルギーが実際にどのような作用をしているのかをお話をしたいと思います。
気の作用は以下の5つあり、今回は固摂作用(こせつさよう)についてご紹介いたします。
推動作用 (すいどうさよう) |
温煦作用 (おんくさよう) |
固摂作用 (こせつさよう) |
防御作用 (ぼうぎょさよう) |
気化作用 (きかさよう) |
■固摂作用
身体の中にある内臓や血液など水分が漏れ出さないように、正常な場所に留めておく力の事をいいます。固摂作用が低下した場合どのうような症状が現われかご説明したいと思います。
⑴ 内出血
ぶつけた記憶が無いのにいつの間にかアザが出来ている。
気が不足すると血液を血管内に留めておくことが難しくなるため、内出血をしやすくなります。
⑵ 自汗・多汗
①自汗(じかん)
気温はさほど暑くないのに汗をかきやすかったり、いつまでも汗が止まらなくなります。
②多汗
汗の量が多くなる場合があります。
⑶ 崩漏・月経過多・経早
固摂作用が低下すると女性特有の症状にも影響が現われます。
①崩漏(ほうろう)
不正性器出血のことになります。突然大量の不正出血をする事を崩、少量の出血が持続的に続く事を漏といいます。
②月経過多(けいそう)
生理の際、月経の量が多くなることがあります。
③経早
月経が頻発に起こる場合があります。
⑷ 頻尿・尿漏れ
固摂作用が低下することにより、尿を膀胱に貯めて留めておくことが出来ず、頻尿や尿漏れを起こす場合があります。
⑸ 内臓下垂
内臓を正常な場所に留めておく事も気の働きになります。固摂作用が低下すると胃下垂などが起きます。症状がひどくなると脱腸や子宮脱など内臓が体外に出てしまうこともあります。
⑹ 流産・早産
東洋医学では腎気不固(じんきふこ)といい、腎の気が不足すると流産や早産が起こる場合があります。
気が乱れる原因は人それそれ違います。
当院ではオーダーメイドの施術でその人その人に合った治療を得意としております。
お身体でお悩みのことがございましたらお気軽にご連絡ください。
ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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東洋医学:気の作用②
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