東洋医学:気の作用①

気の種類は4つあります。
原気(元気)・宗気(そうき)・営気(えいき)・衛気(えき) 詳しくはこちら

今回は気のエネルギーが実際にどのような作用をしているのかをお話をしたいと思います。
気の作用は以下の5つあり、今回は推動作用(すいどうさよう)についてご紹介いたします。

推動作用
(すいどうさよう)
温煦作用
(おんくさよう)
固摂作用
(こせつさよう)
防御作用
(ぼうぎょさよう)
気化作用
(きかさよう)

推動作用

⑴物質:血・津液(体内の水)を押し動かす

物質を動かす為にはエネルギー源が必要となります。
例えば、車を動かすにはガソリンが必要なように、人の身体の中にある物質(血・津液)を押し動かすには「気」というエネルギーが必要となります。
体内で気が滞る・減少するなど気の乱れが起こると推動作用にも影響が及びます。
身体に必要な栄養素は運ばれずに、老廃物質は流れにくくなるため血液はドロドロに汚れ血栓などの原因にも繋がります。
また、東洋医学では身体のむくみは腫瘍の原因とも考えられています。
推動作用が正常に働くことにより、血・津液は巡りが良くなり健康な状態を保ちます。

⑵成長・発育や臓腑の働きを促進する

気のエネルギーは人の成長や発育・臓腑(内臓)の働きにも大変重要になります。また、先天の気(原気)を補うのも後天の気になります。生まれた後は、飲食物から気(後天の気)は作られます。暴飲暴食や過度のアルコール類は内臓等に負担がかかります。

健康は日常生活の養生することが大切です。不摂生をしないように心がけましょう。

ここまでお読みいただきましてありがとうございました。
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