【東洋医学の考え方】
東洋医学では①風・②熱さ(暑さ)・③湿度・④乾燥・⑤寒さなど季節や環境が病気を発症する原因の1つと考えられています。
これら5つの環境による原因を『外感病因(がいかんびょういん)』と呼び、『①風邪(ふうじゃ)』・『熱邪(ねつじゃ)=②火邪(かじゃ)+③暑邪(しょじゃ・夏限定)』・『④湿邪(しつじゃ)』・『⑤燥邪(そうじゃ)』・『⑥寒邪(かんじゃ)』の六邪(六つの外邪)に分類されます。
また、生活習慣も病気を引き起こす原因と考えられています。
このことを『内傷病因(ないしょうびょういん)』と呼び、『疲労』や『暴飲暴食』・『ストレス』など様々な原因が考えられます。
外感病因 | 六邪:①風邪(ふうじゃ)、②火邪(かじゃ)、③暑邪(夏限定)、④湿邪(しつじゃ)、⑤燥邪(そうじゃ)、⑥寒邪(かんじゃ) |
内傷病因 | 生活習慣:疲労、暴飲暴食、ストレスなど |
内傷病因とは
内傷病因は「暴飲暴食:飲食不節」・「疲労:労逸(ろういつ)」・「ストレス:七情の失調」に分類されます。
(1)飲食不節
不適切な食事や飲水のことで、食事量の不足、過食、不衛生な飲食物、偏食など東洋医学では脾や胃に影響を及ぼします。
①食事量の不足では、身体に必要なエネルギーの生成不足
②過食では、消化不良や悪心・嘔吐、お腹の張り
③不衛生な飲食物摂取による食中毒
④偏食による味の濃い食べ物や脂っこい食べ物、過度のお酒など飲食が偏ると食欲不振、悪心・嘔吐、下痢などがみられます。
(2) 労逸(ろういつ)
「労惓(ろうけん)」と「安逸(あんいつ)」に分類されます。
労惓とは「疲労」のことで、肉体的な疲労や精神的な疲労になり、安逸とは運動不足やなまけた生活のことになります。
健康を維持するには適度な運動や休養が必要です。
(2) 七情の失調
「怒(ど)」・「喜(き)」・「思(し)」・「憂(う)」・「悲(ひ)」・「恐(きょう)」・「驚(きょう)」に分類されます。
本来、七情は人に備わっている感情(精神)なので病因の原因にはならないのですが、精神的に強い刺激やショックなどにより長期に渡り精神が侵されると臓腑や気血の機能が失調して疾病を発生します。
疲れ・食べ過ぎ・飲みすぎ・ストレスなどでも病気を引き起こす原因になります。
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